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トヨタ社長、バブソン大卒業式での英語スピーチ


日英通訳&英語コーチの片桐美穂子です。

海外の大学の卒業式でゲストがする英語スピーチが話題になる時期ですね。

今日は、その中でも素晴らしいスピーチ、トヨタの社長、豊田章男氏がアメリがのバブソン大学の卒業式でしたスピーチを紹介します。

まずは、日本語字幕がない動画をご覧ください。

数々のユーモアに笑いながら、豊田氏が自分の体験を交えながら卒業生に送る熱いメッセージが感動的です。

スピーチライターが原稿を書いたのでしょうが、このスピーチはかなり質が高い!

私が質が高いと思うのは以下の点です。

1、スピーチの構成が秀逸。
学生に身近な就職問題から入り、最後は学生にCEOになった未来を想像させて、語りかけている

2、ユーモアに溢れ、外国の、しかも世代の違う大学生から笑いを取り、スピーチに惹きつけている。

3、個人的なエピソードが効果的に使われており、主張に説得力がある。

4、原稿を全く見ず、自分の言葉としてスピーチしている。

5、「えー」「あー」といったフィラーワードが全くというほどない!

外国のしかも世代の異なる若者から笑いと取るって本当に難しいことだと思います。豊田氏はそれを見事にやって、学生の心を掴んでいます。

そして、スピーチに欠かせない個人のストーリー(体験談)がとても良いですね。

自分がバブソンの大学院に留学していた時のこと、子供の頃の夢、トヨタのCEOになった52歳からマスタードライバーのトレーニングを始めたことなどが主張の具体例として語られています。

この個人ストーリーを聞くと豊田氏にすごく親近感を覚えます。ストーリーはスピーチに欠かせないものですが、これも見事です。

きっとスピーチを何回も練習されたのでしょう。原稿を全く見ることなく、聴衆に目を向け、実際に語りかけているのもすごいですね。

Try new things even if you’re old. You’ve always got to be learning something new no matter how old you are.

(スピーチより)

「ドーナツ」がキーワードになっているこのスピーチ、ぜひ最後まで聞いてみてください。私は出張の帰りの新幹線の中でこのスピーチを聞いて、胸が熱くなりました。

「日本語字幕付き動画は、最後に見てくださいね。こちらです。

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